教授ご挨拶

伊藤利洋 教授

当教室のホームページをご覧頂きありがとうございます。

当免疫学講座は、病原体・感染・免疫の基礎医学領域の再編に伴い、平成26年5月1日に開設された新講座です。近年における免疫学の進歩は日々目覚ましく、抗体療法等をはじめとした免疫学の発展が臨床に大きく寄与しており、免疫学の教育ならびに研究の必要性が大きく増してきたことがこの免疫学講座新設の主旨であります。

現在、教育面では3年生を対象に免疫学の講義並びに実習を担当しています。講義や実習を通して、免疫はあらゆる疾患に関わり、いずれの基礎・臨床医学に進もうとも免疫学を学ぶ事は非常に重要であることを意識させ、優秀な研究マインドを持った臨床医ならびに研究医の育成に尽力して参りたいと思っております。

研究面では医科大学の特性を活かし、常に臨床に還元できる研究内容を意識しながら研究を進めております。具体的には気管支喘息、間質性肺炎、潰瘍性大腸炎、呼吸器感染症(新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、肺炎球菌、非定型抗酸菌等)、敗血症、関節リウマチ、ならびに各種がんといった様々な難治性疾患の動物モデルを作成し、免疫学的解析から病態メカニズムを明らかにすることにより、疾患の予防・治療に繋がる重要な標的分子の提供を目指し、日々研究に取り組んでいきます。

私自身、思春期にアトピー性皮膚炎に苦しみ、そのことが免疫学研究に足を踏み入れるきっかけでした。自らの苦しい経験から、研究医として多くの難治性疾患で苦しむ方々に笑顔をもたらすことのできる研究を追い続けていきたいと考えております。

是非一緒にチャレンジして、笑顔をもたらすことのできる研究をしてみませんか!
研究は苦労も多いが、その先には努力した自分にしか得られない喜びがあります!
そしてその喜びを一緒に分かち合いましょう!

1人でも多くの意欲ある若人に研究室の門戸をたたいて欲しい。その意欲に私は最大限応えながら、 「プロの研究者」ならびに「常に臨床を意識した研究者」の育成を行っていきます。プロの研究者というのは、研究手技だけではなく、研究に対する創造力やディスカッション能力、研究者としての倫理観や協調性を兼ね備えた医療人を意味します。研究は何の役に立つかが問われる時代であり、常に臨床を意識した研究者を育てていきます。それが私の目指す研究室であり、私のモットーでもあります。

末筆になりますが、今まで多くの皆様との研鑽の中で身につけさせて頂いた経験を活かし、この新しい講座から免疫学研究を発展させ、さらには本学が目指す優れた研究マインドを持った医師の養成を目指し、免疫学の発展に貢献して参りたいと存じます。どうぞ皆さまのご指導、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

奈良県立医科大学 免疫学講座
教授 伊藤利洋

略歴

平成11年3月 奈良県立医科大学医学部医学科卒業
平成11年4月 奈良県立医科大学附属病院 呼吸器・血液内科 臨床研修医
平成13年4月 奈良県立医科大学大学院医学研究科(内科学第二専攻)入学
平成14年4月 東京大学大学院医学系研究科分子予防医学特別研究員
平成17年3月 奈良県立医科大学大学院医学研究科(内科学第二専攻)修了
平成17年4月 社会医療法人 平成記念病院 内科医員
平成18年9月 ミシガン大学病理学(免疫学分野)Postdoctoral fellow
平成22年9月 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学(免疫病理) 助教
平成24年4月 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学(免疫病理) 講師
平成26年5月 奈良県立医科大学 免疫学講座 教授